top of page

四弘誓願

更新日:2018年8月12日

4~5年前に仏教を学び体感するために「東京国際仏教塾」に入塾したことがある。基礎課程ていうもので、東京で仏教全般の講義を受けてから千葉県の山間部にある日蓮宗と臨済宗のお寺に2泊3日の修行に行くものだった。そのとき私は痛風を患っていて正座ができなかったので苦しい思いもしたが、それ以上に精神的にもかなり厳しい修行となった。ほぼ60歳くらいの方で次の人生を探し求めておいでになった参加者も多く、みなさんが真剣に取り組んでおられた。東日本大震災でご両親をなくされていた精神科の女医さんもおられた。ご両親をなくされた状況でも他の被災者の方々によりそってケアされてきて、ようやくご自身の次の一歩を踏み出すためにこの仏教塾に参加したようであった。日蓮宗と臨済宗では唱えるお経ももちろん違ったが、唯一同じだったのが「四弘誓願」で、これはどの寺でも毎日唱えた。

「衆生無辺誓願度」 生命あるものは限りなけれども、誓って導かんことを願う

「煩悩無数誓願

断」 悩みは尽きることなれけれども 誓って断ち切らんことを願う

「法門無尽誓願知」 教えの数ははかりなけれども 誓って学び知ることを願う

「仏道無上誓願成」 さとりの道ははるかなれども、 誓って成し遂げんことを願う

という教えであるが、私はこれにかなりの感銘を受け、塾より戻った後、毎朝仏壇の水を替え、蝋燭・線香に火をつけてから これを唱えている。

塾から帰ってしばらくしてから、私は「霊友会」に入会した。今は四弘誓願とともに先祖に感謝する心を養っている。私と同期で塾に入られた方は60人くらいいたが、その半数以上は次の専門課程に進まれたと聞いた。それぞれがさらに教えを乞いたいと思う宗派の寺での修行だ。おそらく何人かは、今どこかの寺で奉公しているに違いない。

2018.08.12

閲覧数:66回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page