俳優の田中邦衛さんが3月にお亡くなりなっていたことが報道されました。
ただ、少し引っかかったのが「老衰のため」という言葉です。
厚生労働省の「平成31年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル」によると、「死因としての『老衰』は、高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然 死の場合のみ用います」とあります。また、「老衰から他の病態を併発して死亡した場合は、医学的因果関係に従って記入」することになっています。
個人差により身体の衰えに大きく差があることは承知していますが、現在老衰という言葉で診断がなされるのは90歳を超えてからがほとんどです。
田中さんの場合は、15年ごろからは要介護になり、自宅から車で20分ほどの有料老人ホームに入った。歩行できず、施設内でも車いす生活でした。『自分でできることがひとつひとつできなくなっていた』そうですが、私たちの知りえない身体や頭を酷使した人生だったのかもしれません。哀悼の意を表したいと思います。
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